[NOTES]

(2013.10.08 更新)
このページには、「アニソン コード譜集」のコード表記などの注意点を書いています。
普通に利用する分には関係のない情報ばかりなので、一般の人は読む必要はありません。
以下の文章は個人的な解釈も含まれるので、あまり参考にしないでください。

(分数コードについて)
分数コードは、場合によっては「オンコード」と呼ばれることもあります。
例えば次の分数コード[ex.1]
は、コード構成音 "Cmaj" にベース音 "D" を加えたコードを意味します。
[ex.1] "C/D"

原理的には、テンションと"omit" 表記を使えば、分数コードを一切使わずに分数コードを表記できます。
例えば [ex.1] は [ex.2] とも表記することができます。
[ex.2] "D9(11)(omit3,5)"
しかしながら、(1)直感に反する記述となってしまう、(2)コード進行の流れに沿わない記述となる場合が多い、
(3)演奏は分数コードの方が容易、という点で、本ページでは分数コードを採用しています。
例えば、[ex.3] での "G/B" や "C/E" は、進行上この表記が自然であるといえます。
[ex.3] | C G/B | Am G | F C/E | Dm7 G7 |

分数コードはその性質上様々なコードの表現として用いることができます。
例えば "Am7" は "C/A" 、"F6" は "Dm7/F"、 "CM7(9)" は "Em7/C  といった具合です。
ここでは不適切な分数コードはできるだけ避けるようにしています。
「適切な分数コード」を明示するのは難しいのですが、実際の音楽においては以下のような、
(1)展開系:ルート音がコードの構成要素の一つであるもの [ex.4]
(2)非展開系:(1)でないコードで、普通に表記すると冗長になるもの [ex.5]
に大別できると思います。
以下の例は、キーを Cmaj に直した、本ページの実際の出現頻度順の上位です。
[ex.4] 展開系:"C/E", "G/B", "E/G#", "D/F#"
[ex.5] 非展開系:"F/G", "Dm7/G", "G/F", "G/A"

よくある例として、ドミナントコード(キー Cmaj なら "G" や "G7" )の代わりに
"F/G" や "Dm7/G" が使われるケースがあります。
この 2 つの使い分けは明確ではなく、ルート音 "G" の 3 倍音が "D" となるため聞き分けも困難です。
(表記者によって変わってくると思います。)
それゆえ、本稿ではこれらについて場当たり的な使い分けになってしまいました。

(テンションについて)
9th 以上の音程の音はテンションノートと呼ばれます。
メジャー系とマイナー系コードで、2 通りの使い分けがされているようです。

実際の音楽では、普通の 9th はさまざまなコードに頻繁に使用されています。
特にトニックコード(キー Cmaj なら "C")はしばしば "C(9)" = "Cadd9" として演奏されますし、
バラード調の曲でのマイナー系のコードも 9th が加わることが多いです。
このように頻繁に現れる 9th テンションは、譜面上に明確に現れるべきというよりむしろ、
演奏表現の一としてコンテキストに応じて出現するものだと思います。
それゆえ、譜面上に明示する必要はないと考えられるので、
譜面が見づらくなることを避けるため、テンションが明確に役割を果たす場合を除き表記を省略しています。

分数コードでテンションを表現している場合もあります。
よくある例として、9th, 11th が入ったマイナー系のコードがあります。
[ex.6] "Em7/A" = "G/A" = "Am7(9, 11)" (= "Am9(11)" とか、"Am11" 表記されることも) 
本ページでは、曲中の他の部分との兼ね合いや、演奏の自然さで表記を変えている場合があります。

(コードネーム表記法について)
鍵盤楽器での演奏を想定して、分数コードを多用して記述しています。
ギター演奏の場合、簡略化された他サイトのコード表が適しているかもしれません。
表記法についての注意事項は以下の通りです。

[1] "(9)" は "add9" の略記です。9th は大抵のメジャー・コードに
  加えることができるので、ここでの表記上はほとんど省略しています。
[2] 分数コードの例:"D/C" は 分数コード表記で、 "D on C" の略記です。
[3] "%" は前小説の繰り返し記号です。
[4] "|" は小節区切り記号です。
[5] スペースの都合で、1つ前と同じコードを省略する場合があります。
  (ex. "C ./B /Bb /A")
[6] "omit" 表記、"sus2" 表記は一切使用しません。

(ブロック名について)
わかりやすく表記するため、各曲中のブロックごとに分けて記述しています。
ブロック名の意味は以下の通りです。
[2013/10/08] サビ表記を "Cho" にしました。

[1] "In" : イントロ
[2] "Itl" : 間奏
[3] "Out" : アウトロ
[4] "A","B",... : Aメロ、Bメロ、・・・
[5a] "Cho" : いわゆるサビ
[5b] "In-Cho", "Cho0" : サビから入る場合のイントロ
[6] "?-cont" : 前ブロックの続き(転調、拍子がブロック内で変わるときに使用)

(選曲について)
アニメソングを中心に、私の好みで選曲しています。
なお、ほぼすべて TVサイズでの記述です。

(アイコンについて)
曲の横の星アイコンは演奏難易度のめやすを表します。
: 簡単
: やや簡単
: 普通
: やや難
: 難しい
: 要練習

(コード全般、一般の利用者には関係のない話)
私の知る限り、コード譜に正書法というものは存在しません。
単なる記法の話のみならず、音楽とコードとの関係は一対一ではありません。
たとえば、同じ楽譜からいくつものコードネームの解釈が可能であり、また、
同じ和音の構成要素から異なるコードネームを割り当てることができます。
ゆえに、異なる人が同一の
音楽からコード譜を起こしたとしても、
それらは同一のものにはならないはずです。

音楽に興味のある機械学習の研究者なら、コードの自動起こしは一度は思いつく話題だと思います。
不特定多数によって記述された譜面は、それらのコーパスあるいは教師として使用される場合、
この表記の揺らぎによって不適切になるのではないかと考えました。

本ページのコード譜集は、すべて単一人物によって記述されたものです。
実は、これらは製作者が演奏で楽しむために作られたという以外に、
コード機械学習のためのコーパスとして利用したいという野望もあるのです。




もとのページへ